アクアリウムでコケトリセイタイってよく聞くけど何のことかなー?
もくじ
コケトリセイタイを調査せよ!
コケトリセイタイってカタカナで書くと変な感じですが、漢字で書くと『苔取り生体』となります。
いわゆる水槽内に生えてきた苔を食べてくれる生き物のことをこう呼びます。
タンクメイトなんていう呼ばれ方もして、水槽に入れておくとお掃除してくれるありがたい存在たちなのです。
苔にも色々ある
水槽内に生える苔と言っても色々な種類があり、生える場所なども違います。また、苔取り生体たちもそれぞれ好んで食べてくれる苔が違います。
- 茶ゴケ:水槽立ち上げ2ヶ月くらいまでによく見かける(発生する)コケ。
- 黒ゴケ(黒ヒゲゴケ):餌をあげ過ぎると発生しやすくなります。
- ラン藻:水素内の窒素を餌にする藻。餌のあげ過ぎや魚が多い水槽で発生しやすい藻で少し臭いがします。
- 緑色の糸状藻:適度な水換えが行われていなかったり、照明時間が長いと発生します。
苔はなぜ発生するのか?
餌のやり過ぎなどで食べ残しがあり、水槽内の水がろ過し切れていなかったり、定期的な換水が行われていないと水槽内の水が富栄養化して苔が発生しやすくなります。フィルターが目詰まりしていないか?フィルターの掃除、ろ材の掃除(すすぎ)など定期的にチェックしてみましょう。
また、水草育成や生体の健康維持のため照明を使うのは重要ですが、照明時間が長すぎるのも苔が発生する原因になります。
苔取り生体を飼ってみよう
苔取り生体を入れる事で水槽内の苔を完全に除去するのは難しいですが、ある程度軽くしてくれたり、大きくなるのを防いでくれるのにとても役立ってくれます。比較的入手も簡単な種類も多いのでぜひタンクメイトとして迎え入れてあげてください。
オトシンクルス・オトシンネグロ
オトシンクルス、オトシンネグロはプレコのような口でガラス面、水草の柔らかい苔、茶ゴケなどを食べてくれます。
↑変な場所で休憩中のオトシンネグロさん。死んでる?。。。ていうのが何度もあります。苔取り仕事中の動きがとても可愛いです。
(熱帯魚)オトシンネグロ(国産ブリード)(2匹) 北海道・九州航空便要保温
サイアミーズフライングフォックス
ガラス面やレイアウトの石、流木などの苔を食べます。特に黒ゴケ(黒ヒゲゴケ)に有効な魚として有名です。大人の生体では10cm以上とかなり大きくなるのと苔の状態によってはほとんど食べてくれない事もあります。また、苔の仲間であるウィローモスを食べてしまう事もありますのでレイアウトに使っている方は注意が必要です。
(熱帯魚)サイアミーズ・フライングフォックス(2匹) 北海道・九州航空便要保温
ブラックモーリー
赤虫などをあげた際に出る油膜やほとんどの魚が食べないラン藻を食べてくれます。
ヤマトヌマエビ
黒ゴケ(黒ヒゲゴケ)やとろろ昆布のような苔など色々な苔を食べてくれます。水草を食べてしまう事もありますので入れる際は要注意です。
レッドラムズホーン
ヒラマキガイ(平巻貝)科の一種でインドヒラマキガイのアルビノ種です。ガラス面の苔をよく食べてくれます。水草を食べる事もあるので要注意です。水質によって爆増してしまうので河川などに捨てられ外来種問題になっています。導入する際はよく考えて導入しましょう。
(エビ・貝)レッドラムズホーン(5匹) 北海道・九州航空便要保温
まとめ
という事で色々な苔の種類やコケ取り生体などを紹介してきました。水がある以上、苔はどうやっても生えます。コケ取り生体を入れるのも一つの手ですが、あまりにも苔がひどい場合などは自分の飼育環境を見直す事も大事だと思います。
また、コケ取り生体と言っても苔だけを食べて生きているわけではないのでその生体にあった餌を与える事も重要です。
ラムズホーンの項でも触れましたが、エビなども比較的増えやすいです。安易に導入して増えすぎたから捨てるのは絶対にやめましょう。