違う種類の熱帯魚を飼う前に

オリノコさん
あの魚も飼いたい。この魚も飼いたい。ちょっと待って!その魚一緒に飼っても大丈夫かなー?
いろんな種類の魚を一緒の水槽で飼うことを混泳といいます。きれいな魚、かわいい魚、珍しい魚などをショップやサイトで見るとついつい欲しくなってしまいます。
先住魚との相性はどうか?衝動買いして後悔してしまうパターンもありますので魚選びは慎重にいきましょう。

もくじ

水槽のどのあたりを泳ぐ魚か?

魚が水槽のどのあたりを好んで泳ぐのか、というそのエリアを大きく分けて上層、中層、低層などと呼びます。水槽を縦に1/3ずつ分けたような見方ですね。
どこの層を泳ぐかをチェックする理由は、同じ層を好む魚同士で相性が悪ければ縄張り争いで追い回したり、喧嘩したり、餌の取り合いになったりという事が起こるからです。
また、温和な性格の魚同士ですと同じ層を泳いでも特に問題は起きません。

どのあたりのPHを好むか?

中性付近のPHであればある程度の魚を混泳させる事は可能ですが、アフリカンシクリッドなどは弱アルカリ性の水質を好む魚もいます。

好む水温も違う?

生息域の違いにより好む水温も様々です。プレコなどは30度近い水温の方が餌食いもよくなります。出来るだけ近い水温を生息域にしている魚を選びましょう。

種類によっての相性はある?

縄張り意識が強い魚だと相性が悪く、同じ層を泳ぐ他の魚をいつも追いかけたりしますので、一緒に飼うのは避けた方が良いこともあります。
スマトラやテトラ、淡水ふぐのアベニーパファーなどは他の魚の尻尾やひれをかじったりするので要注意です。
相性が悪い場合でも水槽内に隠れる場所などを多く作っておくと喧嘩を回避できる場合もあります。魚もいつも追いかけ回されているとストレスになりますが、隠れる場所を作る事でそれを軽減することが出来ます。
また、肉食魚だと同居する魚を餌として食べてしまう種類もいます。他の魚のヒレや尻尾をかじったりする種類もいますので必ず購入する前にペットショップの店員さんに聞いて確認しておきましょう。

魚にも性格ってある?

魚にも気性の荒い性格、温和な性格、臆病な性格などあります。
同じ種類の魚でも温和な子とそうでない子ももちろんいます。この辺は人間と同じだと思います。
あと、同じ種類でも野生のワイルド個体と繁殖されたブリード個体では性格がかなり違うこともあります。
プレコなどでは成長すると気性が荒くなる魚もいます。
この辺りも混泳させたい時にある程度把握しておくと良いでしょう。

同じ餌でも大丈夫?

一つの餌で大丈夫なこともありますが、上層と低層の魚を飼っている場合、低層の魚に餌が行き渡る前に上層の魚が食べてしまうこともあります。
このような場合は、すぐに沈む低層魚用の餌を与えてあげると低層の魚が餌を食べ損ねる事はありません。
このように魚の種類や住んでいる層が違えば、好む餌が違うこともあるので、それぞれの餌を用意しなければならないこともあります。
また、全員に餌がいきわたるように量を調節したり、あげる場所を工夫したりすることも必要です。
上層を泳ぐ魚用に浮く餌、中層用に水槽のガラス面に貼り付けられる餌、低層を泳ぐ魚用に沈みやすい餌などがあります。

どのくらいまで大きくなるか?

購入する前にどのくらいまで大きくなるか、どの位の体長になるかは必ず確認しておきましょう。
売られている段階ではまだ子供で小さくて可愛いんですが、大人になるとかなり大きくなる種も多くいます。

私はプレコが大好きであまり大きくならない小型プレコのみを選んで飼っていますが、プレコの中には30cmオーバーになる種類がたくさんいます。環境的にも飼えない大きいプレコはペットショップに行って見て楽しむようにしています。

事前に調べずに飼って大きくなって育てられないから川に違法に放流してしまう、という事は絶対にしてはいけません。最後まで責任を持って飼う気持ちで迎え入れましょう。

まとめ

混泳させるために知っておく事

  • 上層、中層、低層ーどの層を泳ぐ魚か
  • その魚の生息域のPH
  • どの位の水温を好むか
  • 相性は良いか?同居する魚を食べたりしないか?ヒレや尻尾などをかじる種ではないか?
  • どんな性格か?気性が荒い、温和、臆病など
  • 餌の好みや量ー全員に餌がちゃんと行き渡るか
  • 大人になった時はどの位の体長になるか?今の水槽で飼えるか?
おすすめの記事