もくじ
熱帯魚も病気になる
人間と一緒ですが、熱帯魚も色々な事が原因となって病気にかかります。昨日まで元気だったのにふとした事がきっかけで体調を崩し、そのまま★になってしまう事もよくあります。魚の種類によって発生しやすい(かかりやすい)病気などもあります。今回は白点病について原因や対策などを見ていきましょう。
水質や魚の様子は大丈夫か?
病気を詳しく見ていく前に、体調を崩すほとんどの原因は水槽内の水(水質)にあると思います。そこで、水質を含め、魚の様子など下記のようなことを意識して水槽内を観察していただきたいのですが、
- 定期的に水換えはしているか?
- 水槽内のコケが増えていないか?
- 水槽内、フィルター内のバクテリアは機能しているか?
- 餌をあげ過ぎていないか?
- PH、亜硝酸塩、硝酸塩など水質チェックを行なっているか?
- フィルターのろ過は機能しているか?
- 水草は枯れていないか?
- 外部から魚を持ち込んだばかりではないか?
- レイアウトやろ材、底床材を変更したか?
- 水温はいつも通りか?
- 体色は良いか?いつも通りか?
- ひれの状態は?
- エラの状態は?
- 呼吸は荒くないか?
などなど。他にもあるかもしれませんが、このような項目を普段からチェックしておく事で病気の原因を読み解く事も出来、発症を未然に防ぐ事も出来ます。
白点病とは?
熱帯魚だけではなく、金魚や鯉、メダカなど多くの魚に発症します。魚の体に見慣れない白い点が見られると疑ったほうがいい病気です。ウオノカイセンチュウという繊毛虫が寄生して発症します。寄生された魚は底床などに体を擦り付ける動きをしますのでサインの一つとして疑ってみてください。
ウチは底床材が砂ですが、コリドラスとかもふもふして砂を体につけていたり、プレコも時々砂の上でくねくね、わさわさやるので体に小さな砂粒をつけている事が多く、非常に紛らわしいです。しばらく様子を見て時間が経っても砂粒と思ったものが同じ位置にあるようなら白点病の可能性が高いです。
白点病の原因
水質の悪化、購入時などの移送でのストレス、急な水質や水温変化などで魚の免疫力が落ちた時に発症する事があります。また、新しい生体を購入した際にその生体や移送時の水からこちら側の水槽へ入ってくることもあります。
白点病の対策
底床などに体を擦り付けているのを見かけたら白点病の初期症状の可能性があります。1/2ほど換水してから投薬し、1週間ほど薬浴し様子を見ましょう。ろ材に活性炭やゼオライトを使用している場合は薬の成分が吸着され、薬効が落ちる可能性があります。また鱗を持たないナマズや古代魚などには使用できない薬もあります。
白点病の原因虫であるウオノカイセンチュウは25度以下の水温を好むため水温を上げると宿主から離れるのでヒーターなどで水温を上げ、この時を狙い投薬などで対処します。宿主に寄生している間は投薬しても効きません。
白点病に有効な薬
白点病治療薬はいくつかありますが、代表的なものを挙げておきます。
グリーンFリキッド
白点病だけではなく、水生菌症、尾ぐされ症状、スレ傷の治療と予防にも効きます。
グリーンFクリアー
飼育水を着色しない白点病治療薬です。
アグテン
白点病、尾ぐされ症状、水カビ病に効果があります。
まとめ
『昨日まで元気だったのにふとした事がきっかけで体調を崩し、そのまま★…』と書きましたが、日頃からよく観察していると何かしらのサインが出ている事がよくあります。普段と違うな、と気づく事で病気によって大事な生体を落とす、というのを防ぐ事も出来ます。普段、どの辺りを泳いでいるか?、体の色は良いか?、餌をよく食べているか?泳ぎ方がふらふらしていないか?、エラ、ヒレの状態はどうか?などなど気にしながら観察して見てください。