オリノコさん
『ここの照明良いよ』って話をよく聞くけどどうなんだろう?
水槽用照明に求めるのは、太陽が出て陽が上り、徐々に陽が沈み、夜の帷が降りて。。。みたいな1日のリズムが再現できる照明です。
単純に規則的にオンオフだけではなくて時間経過によって照明の色が変化し、生体たちも元々の環境で暮らしてるようなサイクルが再現出来る物はないかなーという感じでした。
うちで今飼っている個体たちはおそらく全部ブリード個体だと思いますが、遺伝子にそういう自然のサイクルは刻まれていると思うんですよね。
異論もあると思いますが、あくまで私の個人的な意見です。この辺りの考えはここでも書いています。
タイマーなしでオンオフだけのものを使っていた時は夜、照明を消したら真っ暗になってパニックで水槽から飛び出して☆になった子が結構いました。特にランプアイ系の魚は真っ暗になるとめちゃくちゃ飛び出してました。
自然界って真っ暗闇ってあるんでしょうかね?ジャングルとかは真っ暗なんでしょうか?月明かりとか、星の明かりとかで光が全くないような感じではなく、うっすら暗い感じのような気もします。
話は照明の話に戻って、今までそういう真っ暗にならないように設定できる物、時間ごとに変わるタイマー的なのが付いた物を使っていました。
時間の流れの再現は良かったんですが、とにかく暗い。圧倒的に光量が足りぬ、という感じでした。
そう思いつつ、代わりになるものもなくてずっと使ってたんですが、ネットで偶然良さげなのを見つけたんで衝動的に買ってしまいました。
Chihiros WRGBⅡ
それで何買ったかと言えば、ChihirosというブランドのWRGB2という照明です。
耳の早いアクアリストたちの間で噂のブランドです。
萩野で千尋?聞き覚えあるし。箱にでっかく萩野千尋って書いてあるし。
荻野千尋って聞き覚えある方もいると思いますが、宮崎アニメ『千と千尋の神隠し』の主人公の女の子の名前ですね。実際そこから取っているそうですが。。。
買おうか迷ったときにリサーチしていると、なんとこのWRGB2、ADAのアクアスカイRGBに比べても遜色あるとかないとか。。。
この商品の最大の特徴ですが、RGB素子LEDチップを使用していること。
一つのチップというか球でRGBを表現するというやつです。
おそらくChihirosがかなり意識しているであろうADAのアクアスカイRGBだとこのチップ数が70個、ChihirosのWRGB2は60個。
詳細は省きますが、このWRGB2の上位機種にあたるVIVID2はスペックや価格的に見てもADAのSOLAR RGBを意識しているように感じます。価格がちょっと安いけど上位互換になり得るみたいな。
それはさておき、下記WRGB2 60スペックです。
適合水槽サイズ:60-80cm
適合水槽ガラス厚:10mm
本体サイズ(mm):600x14x18
LED(RGB)チップ数:60
定格出力:67W
全光束(lm):4500
定格寿命(h):30000
メーカー希望小売価格(本体価格):¥34000
ちなみにADAのアクアスカイRGB60は税込¥39600です。
アプリで管理出来るのは大きい
Chihirosの特徴はリリースされている機器はアプリで一括管理できるということです。
今回購入したWRGB2もアプリで操作できます。先程お話したような1日の流れも好きなようにカスタマイズできます。
春夏秋冬それぞれの1日の流れなども再現可能です。
下の画像はChihirosの日本代理店
RabocさんHPより引用させていただいております。
画像の右にあるのがアプリの画面です。こんな感じでRGBそれぞれを何%にするかで色をカスタマイズしていき、各時間にそれを設定できます。それぞれを1%単位で設定できます。
で、下は実際に私が使っているアプリの画面ですが、1日の流れはこういう風に設定できます。作った設定は1日の流れが[プレビュー]を押せば1日に流れを早送りで見れます。気に入った設定が出来れば[別保存]を押し保存します。
作成したパターンは複数保存する事ができます。
「設定いじり過ぎてなんかよくわかんなくなった」て時は[リセット]を押せば全部0になり、最初から設定する事ができます。
もちろんインターネット環境やスマホが必須になりますが、アプリで管理できるってのが今風で便利で良いですね。
Chihirosはいろんな製品出していますが、このアプリ一つで管理できるのは便利で良いです。
気になっている物があるのでそちらも買って試してみようかなと思ってます。
寝る時に完全にオフにすると水槽を置いてる部屋は漆黒になるのでBlue1%だけにしています。こんな感じです。
シェードは必要か?
開封動画ならぬ開封記事を書こうと心に誓ってたんですが、テンション上がりすぎて大分組み立ててから思い出してしまいました。
もう一回バラして袋に入れ箱に収め写真を撮るのもなぁーという事でそういう誓いは無かった事にします。
組み立て終わって照明を点灯した感想は「明るい」です。
なぜ明るいと打ったら予測変換に『明るい農村』が出てきたかは謎です。
しかし、明るい。圧倒的明るさです。そして水槽内が綺麗に見える。
初めて眼鏡をかけた少年時代を思い出しました。遠くまで見えるやんけ、と。くっきり見えるやんけ、と。
慣れない関西弁をブツブツと呟きながら、その”少年の心”で水槽内を眺めていると、この魚のここ赤かったっけ?とか普通にあります。発見の連続です。まさに目から鱗です。魚だけに。
まぁそんな感じで明るいので正面から見てるとRGB球が目に入り結構眩しく感じたりもします。
この照明はシェード(かさ)の部分が別売りです。
本体はこの機能でこの価格?という感じですが、オプションパーツの金額は可愛くありません。
扱うショップにより異なると思いますが、シェードで5000円くらい、吊り下げ用のスタンドも5000円くらいします。
見た目も好きだったし、一応あった方が良さげなので買ってみました。
シェードの箱はこんな感じ。下の白いのは本体の箱です。
シェードは2枚入っていて本体の前後の溝にそれぞれ引っ掛けるだけ、工具等使わずに簡単に取り外し出来ます。
前面のシェードのみロゴが入ってます。
で、シェードあるなし比較ですが、
シェードなしだとこんな感じ。一瞬だと気になりませんが、ずっとLEDが目に入ってると結構眩しく感じます。
シェードを付けるとこんな感じ。
それぞれ端がちょっと見切れてるのはご愛嬌で。
正面のちょっと低い位置から水槽見てても全く眩しくないです。
自分的にはシェードはあった方がいいなと感じました。
スタンドについて
スタンド付属しています。
L字金具を本体に挿して黒いパーツで水槽に乗せ固定します。
組み立てて使用するとこんな感じになります。(写真はWRGB2 30)
付属のは安っぽいんですが、アクリル製のちょっとおしゃれなヤツが別売りであるようです。
こちらも別売りでまぁまぁ良い値段します。
今回紹介しているWRGB2とその上位機種VIVID2は専用のワイヤーとL字型のスタンドで吊り下げる事も出来ます。
L字型スタンドを使用する際は水槽の後方に取り付けることになります。
ワイヤーはこちら
吊り下げられるなら吊り下げたいな、と思って専用のスタンドを探していたんですが、その時はL字のスタンドを取り扱っているショップがありませんでした。
リサーチしているとオニギリの愛称で有名なAqullo(アクロ)の吊り下げスタンドが代用出来るというので購入してみました。
WRGB2の本体が横幅600mm(60cm)で60cm水槽だと本体が横幅いっぱいですが、Aqulloのスタンドは水槽の外側にポールが立つことになるので問題なく吊り下げて使えます。
このスタンド耐荷重は8kgなのでぐらつくこともありません。安定して支えてくれます。
¥1800前後と価格もそんなに高くないので(Chihiros正規のは¥5000くらい)、Charmで買い物する方は¥5980以上で送料無料なので何か買うついでの機会に買うと良いですよ。
スタンドがシルバーで照明本体がブラックなので見た目が。。。という気もしますが、もし気に入らなければスタンドのポールを艶消しブラックのスプレーとかで塗装してみようかなと思います。
まぁ、でも今のところ満足かな。
気になるところ
と、ここまで良いところを書いてきましたが、気になる事もあります。
アプリがないと起動できないのでスマホをお持ちじゃない方は使えません。
そして、そのアプリに不具合が多いみたいです。
代理店HPに載っていましたが、アプリにログインできないとかBluetoothが繋がらないなどの報告が上がっているようです。
使っていて今のところそういう不具合はありません。
色の設定をいじっているとたまに本体が反応しない時があります。赤だけ変わらないとかRGBいずれかを0%にしてるのにその色が残ってたりとかもあります。
[リセット]押してやり直せば戻りますが、ちょっとストレスに感じました。
あと、RGBを画面のスライダーで何%にするか設定するのですが、1%刻みとか細かいのがやり難い。数値を直接入力できるようにすればいいのに。
アプリはアップデートが多く、その都度それなりに改善されているようですが、この辺が少し不安(不満)要素かなという感じです。
※このあたりはアプデで解消されています。後述する追記をご覧ください。
総評 -まとめ-
今まで使ってきた何本かの照明より明るさや色味、見た目、アプリで簡単にいろんな設定が出来たりする点などは気に入っています。
今のところ買ってよかったと思える照明です。
水草植えねば!という使命に駆られました。そしてキラキラした美魚を導入して眺めて楽しむんだ!とも思いました。
あと、水槽内が明るくなってうっすら付いたコケとか汚れが目立つので掃除も今まで以上にまめにしようかな、とも思いました。↓パイプ汚い(笑)
Rを多めにすると朝焼け(or夕焼け)のような雰囲気も。
G、B=10%、R=0%↓で夜や夜明け前っぽい感じに。
うちでは寝る時の設定はR=0、G=0、B=1%にしてますが、それにプラスバックスクリーン付けてもいい感じに↓
アプリでRGBの各数値を時間指定しておけばオートで上記のような夜明け前、朝焼け、日中、夕焼け、夜間みたいな1日の流れの雰囲気が簡単に作れます。
作ったパターンは名前をつけて保存出来て呼び出しも簡単です。
いやーいい照明だ。おすすめですよ!
追記 アプリのアプデ
先日アプリのアプデ(アップデート)があったようでかなり使いやすくなりました。
CHIHIROSのアプリではRGBそれぞれを1% 刻みで設定できるんですが、アプデでは各スライダーの左右に±ボタンが付いて数値を設定しやすくなりました。
ということでかなりおすすめの照明です!
↓アプデ後の画面↓