金魚やメダカ、熱帯魚など魚の飼育にはエアーポンプや水温管理(クーラー、ヒーター)、照明など電気が欠かせません。もし、災害などが起きて停電で電気が止まったらどうやって水槽環境や魚たちを守りますか?災害時に人命が優先されるほど長期の停電ではどうしようもないかもしれませんが、備えや知識があれば、短い停電なら大事な魚たちの命を落とさずに済むかもしれません。
もくじ
酸素の供給
酸素は水槽内の生体だけではなく、水槽内やフィルター内で生きているバクテリアにとっても重要です。水槽内で餌の食べ残しや排泄物を分解してくれているバクテリアがやられてしまうと水の汚れがひどくなります。水が汚れる事により徐々に生体にも影響が出てきます。
もし、急に停電が起こり、何も備えがないという前提で対応出来そうな事を書いていきます。
酸素供給その1
水槽内の水をよく洗った空のペットボトルで掬い高さのある所から水槽に戻します。ペットボトルから落ちた水が水面を叩けば水槽内に酸素を取り込ませることが出来ます。掬っては戻す、掬っては戻す、これを繰り返します。
酸素供給その2
水道水が使える場合は水替えをします。もちろんカルキ抜きは忘れないでください。その1と同様で新しい水が水槽内に入る際に酸素を入れることが出来ます。冬場の水道水と水槽内の温度差には注意が必要ですが、夏場の場合、上がりすぎた水温を抑えるのに役立ちます。
酸素供給その3
ひたすら手動でブクブク。
水槽用の大きなスポイトを使ってひたすらポンプ部を押し続けます。自転車の空気入れなども利用できるそうですが、タイヤに固定する金属のパーツに油がついていることもあるので、水槽に入れる場合ストローなどをかまして、直接水に触れないようにしましょう。大きめのスポイトがない場合はカメラのほこりを飛ばすブロワーで酸素を送るのも有効だと思います。
【水槽用の大きいスポイト】
停電に備える
次に万が一のため、これから出来そうな備え、事前に準備できそうなものを見ていきましょう。
酸素を出す石
水槽サイズが大きかったり、魚が多いと難しいかもしれません。小さい水槽や小型魚で数が少ない飼育などには良いと思います。水槽(水量)が大きいと効果は期待できません。
乾電池式エアーポンプ
乾電池で駆動できるエアーポンプがあると安心度がかなり違います。出来るだけ水槽サイズに合わせた大きさのものが良いと思います。対応水量は必ず確認しておきましょう。使用する電池のストックは必須です。
自分はエアーストーン付きの乾電池式ポンプで単1電池2本使用で弱運転時約65時間使える物を持っています。釣り用(釣った魚や釣り餌用)などのものがしっかりしていておすすめです。
ポータブル電源
キャンプや車中泊などで使われることが多いコンセント使用可能タイプの大容量ポータブル電源を準備しておくとエアーポンプだけではなくクーラーや照明、フィルターも使うことが出来ると思います。各機材の消費電力をチェックしておく事をおすすめします。1万円台からあり、色々使うのであれば大容量のものが良いと思います。
Smart Tap 008601C-JPN-FS ポータブル電源
自家発電機
値は張りますが、テレビやパソコン、冷蔵庫など家電にも対応出来るようです。
どんな家電がどれだけ使えるという詳しい情報が載っていますのでHONDAのリンクを貼っておきます。参考にされてください。
それ以外で出来る事
見落としがちですが、その他にも停電時に大事な事があります。
餌を与えない
前述した酸素不足でバクテリアがやられてしまう可能性もありますので、水を汚す可能性がある餌は控えておきましょう。熱帯魚は数日餌を食べなくても問題ありません。
冷凍餌
停電が起こったときは焦って魚の事ばかり考えて忘れてしまいがちですが、冷凍庫にアカムシやブラインシュリンプ、イトメなどの冷凍餌を入れている場合はそのままでは解凍されて傷んでしまいます。保冷バッグ、発泡スチロールのケース、クーラーボックスなどに移して少しでも長持ちするようにしましょう。
まとめ